賃貸物件の設備の有効性

賃貸物件には、エアコンやインターホンといった設備が予め備えられたものも多く、設備の充実度によって選択することが大切です。特に、エアコンなどの高価な電化製品は、賃借人が自分で購入して維持するより、ずっと安上がりで済むでしょう。賃貸人が備え付けた造作が経年劣化により故障したとしても、賃貸人の全額負担で修理や交換を行ってくれるからです。引っ越しの際に賃借人が取り付けたり外したりする手間も省けます。ただし、中古の造作については、内見の際にきちんと維持管理されているかチェックしなければなりません。

機器に貼り付けられたシールを見て設備の製造年を調べ、古いものは取り替えてもらうよう交渉しましょう。古い設備を使い続けると、効率が悪く、光熱費が余計にかかってしまうのです。

温水洗浄便座のチェック

賃貸物件の設備として、宅配ボックスや温水洗浄便座も、設置されることが多くなりました。温水洗浄便座も、賃借人が持ち込んでセットするのは手間がかかります。入居前から温水洗浄便座があれば便利でしょう。ただし、温水洗浄便座についても、内見の時に細かいチェックが必要です。まず、備えられた機能を調べなければなりません。排便後の洗浄機能だけでなく、脱臭やノズル洗浄が可能かどうかが重要なポイントなのです。

脱臭装置が付いた温水洗浄便座は、排便時の臭いを即座に消臭するので、トイレ全体に不快な臭いが染み付きません。また、ノズル洗浄機能があると、ノズルに黒カビなどが付着せず、清潔な状態で引き継げます。このような機能が充実しており、製造年もさほど古くなければ快適に使えるでしょう。